能登祭り日本 全国写真 撮影


簡単 祭り撮影術


ここでは、管理人が祭り巡りを通してあみだした(?)、祭り撮影の裏技を少しだけ紹介します。

上手く撮れなくても責任はとれません・・あくまでも祭り初心者様のご参考までに・・





1.とにかく祭りに行く



それだけです。 沢山の祭りに行く。 同じ祭りに通い続ける。

これは、それだけシャッターチャンスに遭遇する可能性が増えるということ。

せっかく出合えるであろう、撮影チャンスを逃してはいけません。


ほとんどの人は、そんな時間はない、面倒くさいと思うでしょう。でも、祭りを撮ろうと思う人であれば、がんばって時間をつくり、祭りに通うことが必要だと思います。行かないと何も始まりません。


例えば、今回の祭りは行くことが出来ても、来年は行けないかもしれない・・、行けたとしても雨かもしれない・・、もしかしたら今年こそ良い瞬間に出会えるかもしれない・・、今回行かなければ来年まで待たなければならない・・っていう感じで自分を奮い立たせることが、辛抱強く、祭りに通い続けられるコツです(笑)


ほとんどの祭りは一年に一度のものですし、その祭りに行ける人なんて限られています。その中でもカメラを持っていて、良い瞬間を確実に撮れる人がどれだけいるでしょうか?

その場所に確実にいて、瞬間を見逃さずに撮る。祭り撮影の基本はそこです。


祭り写真は瞬間を撮れてなんぼですから、そのことが一番大切なこと。他は二の次です。


風景写真撮影であれば、良い瞬間に出会える可能性の点では地元の人に有利ですが、祭り写真撮影については、開催日時が決まっている分、その日に行くことができれば、良い瞬間に出合う可能性は皆平等ということになります。


あとは瞬間を撮り逃さない集中力とか、運とか。


それも、通い続けるということで、更に可能性が広がるのです。






神子原の獅子舞
Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA






2.構図にこだわり過ぎない



写真は構図で決まるとも言われますし、とても大切なことだと思います。


しかし、祭り写真に関しては、一番大切なことは、いい瞬間を撮れているかということ。これに尽きます。

構図にこだわり過ぎるとかえって瞬間を取り逃がすことになるでしょう。

多少、自分の思ったとおりの構図に被写体がおさまらなくても、瞬間がくれば撮る。

瞬間さえ撮れていれば、その写真にはある程度の価値がありますし、撮り損なえば構図の良し悪しも関係ありません。


ゆるい考えかもしれませんが、私は祭り写真は 瞬間>構図だと思います。




二所宮の獅子舞
minolta 24-105mm F3.5-4.5(D)











3. でも構図は大切(笑)



構図は二の次のように書きましたが、もちろんおろそかには出来ません。

祭りの良い瞬間が撮れることが一番大切なことはその通りですが、同じ瞬間が撮れたとして、より被写体が際立つ写真が撮れる事にこしたことはありません。

それは決して被写体が写真の真ん中にあることが良いとは限りませんし、ズームレンズで大きく写すことが良いということでも、もちろんありません。

写真のどこに被写体を置けば、より良い写真になるか。カメラのフレームを覗きながら (コンパクトデジカメの場合は液晶を見ながら) 、常に考えて写真を撮ることが大切です。


一見良いと思って撮った写真も、後でパソコンで見たり、現像してみると、思ったより良い写真ではない、被写体が目立たないということがあります。


常に出来上がりの写真を想像して、撮影するということは非常に大切なことです。






粟崎八幡神社秋祭り
Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA



4. 背景も大切



良い祭り写真を撮る上では、背景の整理も大切になってきます。

もしも、被写体を完璧に撮影すことが出来たとしても、被写体の周りがゴチャゴチャし過ぎていたり、目立つ看板が入っていたり、祭りの警備員が不自然に写っていたり等すると、逆にそれらが目立ってしまって、写真の価値が下がってしまいます。

気にせずに撮っていると、後で必ずこういう写真が出てきて後悔してしまいます。


「この人がここに写ってなければ最高の写真なのになぁ・・」っていう風に(笑)


祭り写真を撮るときは、背景に注意しながら、撮るときにじゃまが入らないというようなポイントを見つけ、常に移動しながら撮影するということが大切です。



どうしても大勢の人が写真に入ってしまうという場合は被写体をアップで切り取ったり、逆に全体を撮って祭りの賑やかさを表現したりするのも効果的な場合があるので、いろいろ試してみることが良いと思います。




火打谷の獅子舞
Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA














5.写真に動きを出す



動いていることが想像できる写真は優秀です。それができたら一歩レベルアップって感じでしょうか(笑)

被写体が止まった瞬間が写真の撮りやすい瞬間であることは間違いないでしょうが、被写体が動いている最中に撮った写真というのは、難しいぶん、成功するとより祭りらしい、お気に入り度が高い写真が撮れるでしょう。


今のカメラはオートに設定して、シャッターを押せば自然と写るように出来ています。

しかし、人と違った写真を撮るとなれば、設定はカメラ任せにせずにマニュアル設定で撮影することをお勧めします。


特に祭り撮影においては、シャッタースピードを変化させることで、まったく印象の違った写真が撮れるということを理解しておくことが大切です。


例えば、夜にオート撮影すると、自動的にフラッシュが焚かれ、シャッタースピードも大体決まった速度で固定されます(1/60秒位)その結果、普通にはもちろん写りますが、それ以上ではなく、どこか機械的で面白くない写真が量産されることになります。


では逆にマニュアルの機能を使って、自分でシャッタースピードを決めたり、絞りをいじったりして撮影したらどうなるのでしょうか。


動いている被写体(これが大事!)にカメラを向け、絞りをF5.6〜F8位に固定し、フラッシュを焚く。シャッタースピードを1/125秒にしてみたり、普通に1/60秒にしてみたり、1/4秒位の低速に設定してみたりして撮影してみると、それだけで印象の違った写真が撮れることに驚くでしょう。


もしかすると、急に写真が上手くなったように思える写真もあるかも知れません(笑)



もし、写真が明るすぎると思えばシャッタースピードをもっと速くするか、絞りの値を大きくするか。逆に写真が暗ければシャッタースピードを遅くするか、絞りの値を小さくすればいいのです。その都度、確認画面で好きな明るさになるように調整すれば間違いないでしょう。


フラッシュの強さが調節できるカメラであれば、それをいじってみるのも良い結果がでるかもしれません。


今の主流は、すぐに写真が確認できるデジタルカメラですので、その場で容易にカメラの設定をいい方向に修正することができます。

その場で試行錯誤できるということがデジタルカメラの強みです。

カメラ任せだけではもったいないです。人と違った写真を撮るのであれば、どんどんマニュアルの機能を使って撮影をしましょう。






寺家の獅子舞
Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA



6. ノーフラッシュで空気感を表現する



夜の撮影ではフラッシュを多用することが当たり前のようになっていますが、逆にフラッシュを使わないで撮影するという方法もあります。

フラッシュを使わないで撮影するということは、カメラの性質上、シャッタースピードを落とさないといけません。

それは、手ぶれの可能性が格段に増えるため、確実に撮るという意味においてはお勧めは出来ませんが、手ぶれなくシャープに撮ることができたなら、フラッシュ撮影した写真のそれよりも、はるかに自然でナチュラルな写真が撮れることは間違いないでしょう。


シャッタースピードを落とす・・。これはフラッシュを焚かない分の足りない光を時間をかけてカメラのレンズに取り込むということです。


本来ならこんな時、三脚にカメラを固定してしまえば、長時間のシャッタースピードでもカメラは動かないのですから、手ぶれの心配はほとんどありません。


しかし、祭り撮影の基本は手持ち撮影です。

三脚にカメラを固定してしまうと、動き回る被写体をカメラで追うのは非常に困難ですし、移動にもかさばるため、自由に動き回ることが出来ません。


じゃあどうすれば?ということになりますが、「明るいレンズ」が一つあると対応できる可能性が広がります。

「明るいレンズ」とは一般的にレンズ前面の表示「F・・」の部分が、「F2.8」よりも数字が小さいレンズということになるでしょうか。

とにかくこのレンズを使用すれば、超高級ズームレンズよりも、格段に速いシャッターをきることが出来るため、手ぶれの可能性は低くなってきます。


しかし、基本的にこの「明るいレンズ」というものも高級レンズの部類に入るので、素人様にオススメするのは、各社の「50mmF1.4」クラスのレンズになるでしょうか。

「50mmF1.4」のレンズは「超明るいレンズ」の割に、画角が標準のため、かなり手頃な値段で購入することが出来るでしょう。


サイズもコンパクトなため、ジャケットのポケットにも楽に入ります。


写りは高級ズームレンズもマネのできない位レベルの高いものですし、もちろん早いシャッターがきれる。コンパクトでかさばらないということ。
更に値段は比較的安価ということ。


きっと使用頻度の高いレンズとなることは間違いないと思います。



ノーフラッシュで上手に撮ることができる人は明らかに少数派でしょうし、又そうやって撮った写真は、他の多勢のカメラマンがフラッシュを使って撮った写真とは、また別の価値のある写真といえるでしょう。






太田の獅子舞
sony 50mm F1.4









つづく






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